カンボジアについて

基本情報

東南アジアに位置するカンボジア(正式名称:カンボジア王国)は、世界遺産・アンコール遺跡群を有する、緑豊かな国です。過去20年にわたる内戦、特に1975年~1979年のポルポト時代の混乱により大きく荒廃し、その負の影響が、現在も医療をはじめとする社会の各分野に色濃く残っています。特に、医師をはじめとする多くの知識階級の人々が失われたことは、カンボジアの大きな損失となりました。
FIDRは、1993年にカンボジアでの活動を開始。1996年には首都プノンペンに事務所を設立し、今日まで様々な分野での支援を行ってきました。

【場所】 場所
【面積】 18.1 万km2(日本の約2分の1弱)
【気候】 高温多湿で平均気温は28℃ほど 季節は、雨季(5月~10月)と乾季(11月~4月)に分かれ、年間を通して緑豊かな地帯
【人口】 1,380万人(2005年)
平均寿命は、56.5歳(2004年)

出典:外務省、国連開発計画(UNDP)ほか
人々の暮らしと保健・栄養状態の現状
 カンボジア人の8割以上は農民で、伝統的な農業で生計を立てています。近年、経済復興が進んでいますが、一般的に農村部の生活状況は貧しいのが現状。国民の約3分の1は1日1ドル以下の生活費で生計を立てているといわれ、アジアの最貧国の1つに数えられています。

 国の困窮の影響を大きく受けるのは、子どもたちです。カンボジアにおける子どもの保健・栄養状態は、アジア諸国の中でも最も低い水準にあります。例えば、 5歳未満児の死亡率は1000人当たり140人で、アジアの中で最も高い割合です。また、5歳未満児の体重不足率は、58%に上ります。

 また、カンボジアには「栄養学」が存在しておらず、一般に人々の栄養に対する知識が低いのが現状です。カンボジアの栄養不良人口の割合は国民の33%と未だに高く、人々が十分な栄養を摂ることができているとはいえない状況です。
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