スタッフトレーニング

給食の運営を担う給食部スタッフへの研修
カンボジアには栄養の専門家がいないため、日本から管理栄養士(通年)や栄養学の専門家(短期)を派遣するとともに、様々な研修を通じて、給食運営を担うスタッフを育成しています。
※「給食部」は2011年7月、「栄養科」になりました。

(1)給食部リーダーに対する研修
カンボジアにはない栄養学や病院給食の運営方法を学び、給食部がNPHでの病院給食運営を主導していけるようにするため、NPH内における栄養の専門家による指導や、海外の病院施設における視察・研修を行っています。

【タイ】
クイーンシリキット国立小児病院(バンコク)を視察し、主に特別食を提供していくために必要な食事摂取基準などの作成方法を学びました(2008年2月)。
特別食の対象患者さん用のお盆に載せる、札作成手順について説明を受ける給食部メンバーたち
【日本】
給食部副主任のリム・ソチェト医師が、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(神奈川県)における研修で、病院における給食部の位置づけや、医師・看護師・薬剤師等、他職種と管理栄養士の協働状況、病院給食を提供するまでの流れなど全体の枠組みについて学びました。加えて、大量調理施設における衛生管理、患者さんの疾病や病態にあわせての特別食の献立作りなど、より実務的な内容についても見識を深めました。(2009年10月~12月)
厨房での作業を視察するソチェト医師

(2)調理員に対する研修
病院給食を調理するために必要な知識・技術を身につけ、衛生管理面などでより細かい配慮ができるよう、調理員を対象に、カンボジア国内の諸施設で研修を実施しています。

【カンボジアNGOでの研修】
調理技術の指導を専門に行うカンボジアのNGOにおいて、基本的な栄養知識、衛生管理、調理理論などの講義を受けました。また、ホテル内の厨房で実習を経験し、細菌増殖を防ぐための保存温度など、食材や料理の保存方法、衛生面で配慮すべき点を学びました(2008年6月・7月)。
実習では調理の他、配膳も行いました
【調理学校での研修】
カンボジア国内の調理学校において、特別食の導入にあたり重要となる調理の基礎知識・技術を得るために、研修を受講しました。調理機器の取り扱いと衛生管理、調理中の衛生管理、一人当たりの分量と調理時間などについて、細かな指導を受けました。(2009年12月~2010年1月)
1人当たりの肉の分量を計量中。特別食を作るための大事な練習です

国立小児病院スタッフへの働きかけ

給食運営では給食部以外の病院スタッフ(医師や看護師など)との連携が不可欠であるため、院内でセミナーを開くなどして、彼らの給食に対する意識向上と、協力の必要性の理解促進を図ってきました。
2010年には、国立小児病院の各病棟の代表医師らからなる「院内作業部会」が設置され、給食部と連携して、給食に関する様々な事柄を決定しています。また、各病棟の医師・看護師への日常的な指導も行っています。
院内セミナーの様子。熱心に発表を聞く病院スタッフたち
ページトップへ